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日記 #76 録音レポ~続き♪

2021-03-14

ドラム講師の金澤です

追加レコーディング仕事でIstanbulのライドを何枚か試打させていただいたので、引き続き感想をお伝え致します。

レコーディングついでに、せっかくの機会という事もあり、スタジオによくあるZildjian 20" A Medium Rideや、過去に造っていただいた小出 20" Prototype Rideなど、ライド同士の響き方の違いを聴き比べしてみました♪
(画像は音域が低い順から)


①Istanbul Agop 20" Traditional Dark Ride
名称通り、一番低い音域のライドでした。これはこれで面白いライドでした。レガート音は連続して刻むと重なってしまうのが難点、それだけ豊かな広がりがあるシンバルなのでしょう。小出にある703や10Jシリーズに似たサウンドです。今回の録音では使用しませんでしたが、個人的にはコレクションしたいほど好きな1枚です。

・音色/一番低く伸びやか
・音量/一番大きい説得力あるサウンド
・サスティーン(残響)/高音が長く続く
・レガート(ボウ)/連続して刻むと重なり混ざる
・カップ/一番低いが音量もありハッキリした音


②Istanbul Agop 20" Traditional Medium Ride
やはりTraditional Mediumシリーズは全体的に安定してますね。色んな種類を試して何となく分かってきたよう思います。結果的に今回の録音ではこのライドをメインに使用させていただきました。

・音色/明るく伸びやか
・音量/ちょうど良いバランスあるサウンド
・サスティーン(残響)/長く低音が残る
・レガート(ボウ)/キレイな粒立ち音
・カップ/A Zildjianより明るくキレイな音色


③Zildjian 20" A Zildjian Medium Ride
スタジオによくあるライドですが、改めて単体で聴くと面白い発見があります。Zildjianはサスティーンが分かれて減衰して行くので妙な和音になりながら消えて行きます。これはクラッシュも同様でした。

・音色/中域(どちらかというと明るめ)
・音量/大きくも小さくもない中域
・サスティーン(残響)/短いが揺れ(波)がある
・レガート(ボウ)/粒立ちはあるが低音や高音が残る
・カップ/中域、カップも和音のように残る


④小出 808 20" Prototype Ride
昔、お願いして造っていただいたライド。市販されている808より全体的にピッチが高く調整してあり、今回試打したライドの中でも一番高音域でした。

・音色/一番高音で長い
・音量/Dark Rideの次に大きいサウンド
・サスティーン(残響)/長く分かれず一定域に響く
・レガート(ボウ)/高音な粒立ちで混ざりにくい
・カップ/一番高音

レコーディング仕事も含め、改めてIstanbulシンバルの凄さを感じ、存在感を見せつけられた時間でした。ん~こんな体感、幸せです♪

    受付時間

    10時~20時、スタジオ営業時間による。